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Vine Linux(ヴァイン・リナックス)は、RPM系の日本国産GNU/Linuxディストリビューションである。1998年にPJEのメンバーを主体として開発が始まった。以前はRed Hat Linuxの派生であったが、バージョン3.0からはProject Vineのメンバーを中心に独自に開発が進められている〔Vine Linux 3.0の特徴 (その1) (1/2) 〕。開発版の名称は VineSeed。各バージョンのコードネームはワインの名称から採られている〔ただし、名称になったのは2.0以降。1.0と1.1は産地から採られている。〕。Linux Standard Baseには準拠していない〔https://www.linuxfoundation.org/lsb-cert/productdir.php?by_prod〕。Vine Linuxは主に日本で使われているものなので、以下では日本での状況について記述する。 == 特徴 == 1990年代後半、海外製のLinuxディストリビューションがまだ日本語にまともに対応していなかった時代に登場したVine Linuxは、日本語をそのままで扱うことができるようになった日本語対応のLinuxディストリビューションの先駆けの一つである〔『Vine Linux 1.0』がリリース 〕。 2001年頃まで日本語環境を必要とするユーザに人気があった〔@IT:リアルタイムアンケート集計結果 使用ディストリビューションは? 〕。しかし、Linuxが広まるにつれて、FedoraやUbuntuなどの初心者にやさしくなったディストリビューションが登場し、それらのディストリビューションが人気になった。〔Fedora、ライブCDをリリース 〕〔Open Tech Press | Ubuntu 7.10は秀逸なリリース 〕〔Ubuntu Linuxが注目される理由 〕 開発はProject Vineを中心に開発が行われており、Debianのようなメジャーディストリビューションと比較すると人数は少ないがコアメンバー8人、パッケージメンテナー約100人、ドキュメント整備やテストを含めて約200人で、皆が自分の欲しいOSを作っている〔Vineのメンバー一覧 Debianの開発者 みんなが自分の欲しいOSを作っているんです - Project Vine 代表 鈴木大輔氏 〕。 他のメジャーなディストリビューションに比べセキュリティー上の問題の修正が遅い場合もある〔例えば次のような例。 *CVE-2007-4572 (sambaの脆弱性)ではDebianやRed Hatに比べ修正まで一週間近くかかっている。 *CVE-2007-4730 (X.Orgの脆弱性)ではDebianやRed Hatに比べ修正まで二ヶ月以上かかっている。 *CVE-2006-5752 / CVE-2007-1863 /CVE-2007-3304 (apache2の脆弱性)ではDebianやRed Hatに比べ修正まで一ヶ月以上かかっている。 〕。 他には、Emacs 、の日本語環境などのデフォルト設定、プログラミング環境(GCC など)、JM Projectの日本語マニュアルの採用という特徴がある。また、Project Vineメンバーが開発しているVLゴシックフォントファミリが標準で採用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Vine Linux」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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